弘大フィル初演曲をプロオーケストラが再演
本年(2009年)4月、仙台フィルハーモニー管弦楽団より弘大フィル宛に、故本間雅夫氏(2008年他界)の作品、「オーケストラのポリオステナート」を11月に演奏するので、初演当時のプログラムや音源等の資料を送る旨連絡がありました。もともとこの作品は、1993年2月26日に弘前市文化会館で開催された、「東北の作曲家‘93 in 弘前、管弦楽作品発表会」(主催、日本作曲家協議会)で演奏は弘大フィル(指揮、安達弘潮)で初演されたものでした。作曲者の故本間雅夫氏は青森県深浦の出身で、この曲を作曲した当時は宮城教育大教授でした。本格的な現代的手法によるこの管弦楽曲の練習は、当時の弘大フィルにとって大変しんどい練習だったとしての印象が残っていますが、当日のDAT録音を再現してみると、作曲者の独特の個性的な音楽性をよく表現した実に見事な演奏でした。(特に打楽器群が見事!)。当時の弘大フィルの団長(高杉拓雄氏)をはじめ多くの団員の皆さんに改めて敬意を表します。早速、当日のプログラムと音源をCD化し仙台フィルに送付しました。この曲は本年11月に仙台市で演奏されるとのことです。なお、1993年2月26日のコンサートでは、この曲の他、「オーケストラのための黒体放射」(石川浩 作曲)「オーケストラと歌曲」(林 芳輝 作曲)の二作品を初演しています。「東北の作曲家シリーズ」での弘大フィルによる初演曲は、この他にも数作品あります。それについての情報は後日改めてまとめます。なお、「オーケストラのポリオステナート」のCDの入手希望者は安達弘潮(adaczy@infoaomori.ne.jp)まで御連絡下さい。(文責、安達)
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